質問屋根を近くで見ることができないので、傷みを確認できません。自分で傷みを調べる方法はありますか?
回答 屋根を見下ろせる高い建物から確認する方法もありますが、専門家に任せるのが一番です。実際に屋根に上ってみなければわからない浮きや錆などの劣化がありますし、高い場所での作業になるので安全面を考えて、屋根に関して知識・経験の多い業者に頼む必要があります。近くに屋根を見下ろせるくらい高い建物があれば、 そこから双眼鏡などで確かめるのも方法の一つです。ただし、屋根の傷みは潜在的に進行することが多く、気づいたときにはすでに手遅れという ケースも少なくありません。気になるところがあれば、梅雨や台風シーズンを迎える前に信頼できる業者の方に点検してもらうことをおすすめします。
質問雨漏りで多い原因ってあるの?
回答 雨漏りの要因は多岐にわたります。もちろん屋根が原因の場合もあります。その場合、家屋設計の問題・屋根材自体の問題・施工に起因する問題・経年変化や天災に起因する問題等さまざまです。実際には、屋根よりも壁・サイディング・サッシ・ベランダ防水等から雨漏りが発生する場合の方が多いのが現状です。いずれにしても「水」によるシミに変わりありませんので、放置しておくと 野地板瓦(瓦を支える板)や天井裏の柱、外壁と壁の間などの腐食や カビの発生の原因となり、住宅はもとより、家族の健康にも影響を与えかねません。 他にも、外壁からの雨水の浸み込み、雨樋の劣化、破損、防水器具や施工の不備、 劣化など、様々なケースがかんがえられますので、シミや雨漏りの原因を一般の 方が判断するのは難しいでしょう。ご近所やお知り合いの方に尋ねるなどして、 信頼出来る業者に点検してもらうのが一番です。
質問天井にシミが付いてるんだけど雨漏りしてるの?
回答 天井にシミが付いている場合は、雨漏りの可能性があります。しかし、ネズミのおしっこや結露等でも同じような症状が発生する場合もあります。気になる場合は、一度専門の屋根工事店で点検される事をお薦めします。
質問屋根材の種類が多くてどれにすればいいのかわかりません。
回答 屋根の形状、環境等によって、屋根材・屋根の形を提案できます。それぞれ、工事価格・ランニングコスト・耐久性・重量・デザイン等 瓦によって特徴(メリット・デメリット)がありますので、内容を十分検討した上決める必要があります。
質問耐震のことも考え瓦屋根から葺き替えを考えているのですが……
回答 瓦屋根はどうしても葺き土+瓦の重さが必要となるので、屋根自体が重くなります。最近では地震への対策もあり金属の屋根材にする家が増えています。
質問突然、屋根のリフォームしているという業者がきて、すぐに工事をしないと、大変な事になるって言われました。
回答 「近くで工事をしている」「隣の屋根から見ると瓦がズレている」「古いTVアンテナを撤去します」など、理由を付けて屋根に上がろうとする業者がいます。なかには、必要のない工事を強要したり、法外な金額を提示する業者もいるようですので注意が必要です。
質問瓦屋根工事に関係する悪徳業者の見分け方はありますか。
回答 近年、国民生活センターや消費者センター等に寄せられる、リフォーム工事へのクレームの約 50 %~70 %が屋根・瓦工事に関するものという調査結果があります。 他のリフォーム工事に比べ、施工金額が大きい点、一般素人の知識が比較的及ばない分野である点、また場所が屋根の上の為に現状の確認や、施工中・施工後のチェックがしずらい点等が、悪徳業者がつけいるケースが圧倒的に多い工事分野となるようです。 下記のチェック項目に心当たりがあれば悪徳業者かもしれません。信頼のある地元の工務店などに依頼するのがよいでしょう。 □突然の訪問販売的勧誘ケースをとる業者 □契約や売り込みが強引かつ性急な業者 □説明に一貫性が無く、簡単に大幅な割り引きを口にする業者 等々
質問どのくらいの周期でメンテナンスをすべきなのか。
回答 屋根材や立地などによっても変わってきますが、塗装は7~8年程度で剥がれてきます。瓦屋根の漆喰も定期的にメンテナンスが必要です。少なくとも建ってから10年が経過したら、一度確認をすることをおすすめします。
質問屋根のリフォームとはどんなことをするのか。
回答 お住まいの状態により、葺き替え、補修、塗装、などを行います。瓦の状態だけではなく、下地の状態などをよく確認する必要があります。元々の屋根材を撤去して葺き替える場合もあれば、現在の平板スレート瓦やカラーベストなどの上に重ねて施工する「重ね葺き」をすることもあります。